2009年10月5日月曜日

おそれの正体

最近わかってとてもほっとした事。
人間にとっての恐れとは、自分には想像もつかないという事自体が、恐れになるという事だ。

なにかの週刊誌の何気ない記事に書いてあったこの文章、私は「本当にそうだよねー」と深くうなずいてしまった。

私はすごく怖い事が二つあった。
一つは、自分にとって大事な人が必ずいなくなるという事。
もう一つは自分はいつか拷問されてすごく苦しんで死ぬという恐怖。こっちは、こういうシーンのある本や映像を見ると、気持ちがズーンと重くなってくるのだ。
二つとも子供の頃からずっと恐怖だった。

一つめのは、小さい時から母親があと何年かで死んでしまう予感がしていて、本当に死んでしまってから更に恐怖になってしまった。でもこれはその後の経験がいい薬になった。どんな人ともいつかは離れていく時があって、その時におびえるよりも、それまでの関係を大事にすればいい。

もう一つの恐怖は、やっぱり経験。大怪我したり、大変なめに遭い、すごく痛く苦しくても、なんとかなる。その時の辛さ・痛さのほうが、いつか来るその辛さにおびえているよりは楽なのである。
「すごい痛いけど、恐怖していた時のほうがよっぽど怖かったな」と思うことが何回かあって、この恐怖はだいぶ克服した。

今日、こんな事をここに書いているのも、自分の恐れを少しでも軽くしたいからです、実は。

幽霊の
正体みたり
枯れ尾花

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