2010年5月30日日曜日

火鉢

あまりに寒く、火鉢復活!!
もう五月末なんですが。おなかが痛かったら、あっためるといいという友達のアドバイスで炭に火を入れてみた。

とはいえ、昔の人は一年中火鉢を用意していて、初夏なんかの雨の日は使っていたそうな。

うちの火鉢は田舎からもらった自慢の、織部焼の火鉢なのです。
こういうのがあると幸せです。

かくこと

最近絵を描く日が続きます。私は1年くらい前まで、何を描けずに困っていました。

ある時、先生の丹沢のアトリエで一人で描いていたら、なんとなく描けるように。先生と丹沢の山のおかげかなと思ってます。

それからはなんとなく描くことにした。
正しい手順で画材を扱わないようにした。
自分の思念を入れないようにした。
思いつきで描く事にした。
あまりいろいろな情報をみないようにした。

そうしたら描けるようになりました。
普段は私は工芸の仕事をしています。決められた通りに、手を隅から隅までぬかずやる仕事です。
私は根がきちんとしていないので、人間としていい勉強にはなりますが、結構神経が疲れる。

それで絵を描く時は全く逆をやっています。何も考えないと、根気も意外と続きます。自分の中にある、自分の知らない部分がいっぱい出てきて描いていると面白いものです。

2010年5月17日月曜日

アンボーンの日記にもあったのですが、ゆうべ西北の空に月と星が接近していて(ちょうどトルコの国旗のよう)美しい眺めでした。


ちょうど実家に行ったので、父と鑑賞。
マンション8階の実家は南向きでみえません。非常階段まで出て眺めるとあんまりきれいなので、母も呼んで三人で眺めました。

価値観が全くかみ合わない私の両親なんだけど、「わざわざ外まで出て空を眺めてくれる気持は同じなんだ」 とそれは妙に嬉しく思いました。

『黒いマナー』

最近『黒いマナー』という本を立ち読みし、面白いなあと思ってました。



「エッセイとはすなわち自慢である」とかの章、本当にそのとおり。
まさに、ああ赤面です(子供の頃からよくそれで叱られた)。

ゆっくり読みたいなと思っていたら、ハハがこの本を所持していて、貸してもらいました。

面白く読んだけど。黒いというか、なんか疲れるなと思いました。
たぶん本だから、こんなに黒く書いているんだろけど、実際はそんなに世の中の人はイジワルじゃないと思った。

ハハは、その通りって思っているみたいでした。価値観の違いですね。こんな事で盛り上がるのも楽しいものです。

2010年5月2日日曜日

ほくそ笑む

ウンベルト・エーコ著の『醜の歴史』という本を買う。
どうしようかと思ったが、やっぱり欲しく。

フルカラーの図版満載の上、エーコさんの選んだいろいろな文章(大昔から現在まで)もある。
適当に開いて観て楽しむ、百科辞典的な本。
セットで『美の歴史』という本もあるが、『醜』のほうがインパクトあって、こちらを先に買ってみました。醜、どうしてこうもひきつけられるのでしょう。
醜は美にもうひと味加わった感じがします。

どこから開いても読めるので、図版の多い本は大好きです。せっかく買うのだからアマゾンで購入は味気なく、阿佐ヶ谷の「書原」という本屋まで行ってみた(手に入れる過程を楽しみたく…、とほほのこだわりぶり)。


巻末に「あるパンク・グループ」と題して、ジャイアンがトリオになったような、デブのパンクスの写真があり、「これは、一般的なパンクスのファッションについて取り上げたのか、それとも醜いといういう意味でパンク☆ジャイアントリオを載せたのか?」
考えてしまいました。

毎晩寝しなに読んでます。ほくそ笑む毎日。
 ちなみに、本屋で横に並んでいた「甲斐之庄楠音」の画集を次は購入予定。