2008年12月15日月曜日

京都 課外授業


この土日で、美学校の教室で京都に行ってきました。楽しかった。(また詳細はあらためて書きます)
何がよかったかというと、自分で行くのとは違うところが観られたから。
私が旅に行くと、和装や工芸品の老舗とかに行き、なんとなく寺をみる。なんとなく市内を散歩し、陋屋を鑑賞して終わる。というパターンがあるんです。

今回は竜安寺や大徳寺などの石庭をいくつかみたり、結構ハイペース。そして純粋に寺を見る、神社を観るってことに終始したのがすごくよかった。やっぱり学校の課外授業って感じがしました。先生はじめメンバーが、それぞれペースがはっきりしているのも、楽しかった一因。

今までは京都に行っても、なんとなくお寺に行って、雰囲気の良さしか感じてこなかったけど、今回はそれらのつくられた背景なども感じることができました。
そして、どれも長い時を感じさせるいい場所のせいか、とても心がリフレッシュされた気が・・・。

京都は、景色の色や日差しの差込までが関東と違い、また長い年月の蓄積を感じるようないいところでした。

2008年12月7日日曜日

ピアノ

最近祖母の家に行くたびに、ピアノを弾く習慣になってきました。
昔の楽譜だけでなく、新しい楽譜も購入。リストの愛の夢や、ショパンのノクターンなど挑戦中。
わが家にも実はエレピがあるのですが、天袋に入りっぱなし。今度出してみようと思ってます。

ピアノを弾いても、別に祖母以外に聴く人はいません。だけど弾くのが楽しい。だれにも習わずに好き勝手に弾いているからです。別にうまくなる必要もなく気持ちよく弾ければいいからです。和音が美しいとそれだけで、自分がいきいきとして、和音から色を感じることもできます。楽しい。


私は工芸の仕事をしています。職人の仕事だから、いつもいい気合の入ったものを作る修練がいります。それはいいことなんだけど、たまには誰からも口をはさまれず自由にのびのびやってみたい。
絵も描くけど、私にとってはピアノみたいな存在ではありません。

ピアノは全くの趣味で、自分の好きな曲だけ弾けばいいからです。やっと私にも趣味ができたみたいです。

新宿にて



林晃久さんの個展へでかけた。新宿2丁目のポルトリブレという画廊での個展。
思わずじっとみたり、ずいぶん長居させていただきました。

長く活動を続けている人の作品をみるのは、結構ひさしぶり。持続して活動していないと、にじみ出ないものがあります。長く続けることは、大変なことです。
たんたんと続ける林さんの姿と作品をみてよかった。
会場のポルトリブレも雑居ビルの中にあり、なんだかあたたかい場所でした。

写真のみかんは、林さんが顔を途中でかいてくださって、しっかり持ち帰ってきました♪乾燥して永久保存です。

2008年12月3日水曜日

黒いオルフェ

祭りやフェスタのイメージ探しで、映画「黒いオルフェ」鑑賞。1959年の作品なので、いかにも外側から見たブラジルで、フランス味がついている感じである。

でも、そのフランス味はこれはこれでよかった。祭りなのに、ちっとも祭りらしい明るさがなく、なんか投げやりな雰囲気が漂っているんである。ヨーロッパ的。でもこの雰囲気も、私は嫌いじゃないんだ。主役のオルフェとユリディスも歓喜より畏敬の念を感じてしまうような顔立ちで、ちょっと固かった。

でもこの固さがよかった。すごく59年前後的。もう一回見よう。