2008年11月26日水曜日

「不許可写真」草森伸一

草森伸一さんの本をときどきなんとなく手にとってみる。この人はほんとに変わっているが、自分の日常を描写しているのがとても面白い人だ。

「不許可写真」(文春文庫)をいま、読書中。戦中の兵士の行軍すがたや、従軍慰安婦、捕虜の処刑シーンなど、カメラマンが撮るも、検閲で「不許可」となり掲載できなかった写真とその解説。

ひとは、写真についたキャプションで、写真にイメージ付けしたりする。またやらせ写真で、うそを信じ込む。または、虚偽であるが虚偽のほうが、真実を伝えられる場合が多い。

こんなことを草森さん独特のタッチで書いている。
今年の前半に、自宅で本に埋もれてひとり亡くなった草森さん。すてきな変人さんに敬意を表して。

クリスタルシティー と大橋純子に思う

夜、新宿の西口をスクータやチャリで通ることが多い。
今は他にも大きなビルはできたけど、NSビルや朝日生命、京王ホテルのビルをみると、思い出す曲がある。
大橋純子の「クリスタルシティー」。大橋純子さんは、ファンキーなボーカリストだけど、彼女がこの曲を歌っているのが大好きだ。

すごく80年前後の新宿の感じが出ている。まわりは汚い猥雑な街なのに、がんばって背伸びして建てた高層ビル。クリスタルシティーを聴くと、私は勝手に「これは新宿の歌!」って思ってしまう。
当時は夜のホテルのラウンジがすごく良かった気がする。
→ここから、いまだに私はぬけられてない。シャンデリアや夜のバー好きです。

2008年11月24日月曜日

橋場寄席



以前もこのブログに書いたが、うちの近所の公会堂で年2回ほど位寄席をやっている。
この公会堂が、大正末期に建ったくらいの古い建物なんだ。
ここで寄席をやるときは、告知は道路や公園にある、中野区の掲示板のみ。来場者はほとんど近所の人。しかしノリはとてもいい、そんな橋場寄席に行ってきた。
やっぱり会場は、田舎の温泉旅館の演芸場のノリである。60人くらいお客さんがスシ詰め状態。

演目は「黄金の大黒様」「尻餅」「らくだ」の上演。
個人的には立川志遊さんの「尻餅」がおもしろかったな。
他の2編も思わず笑ってしまう。
映画「寝ずの番」に、死人のカンカン踊りのネタで、長門浩之が死人のカンカン踊りをする。「らくだ」のネタだったのか、と初めて知りました。

来年2月の橋場寄席では、火鉢が登場するらしい。直径1メートルくらいのでかい火鉢にあたりながら、落語をきくのが楽しみ。

2008年11月10日月曜日

最近

最近何も手につかない日が続きます。絵を描こうと描き出すと全く手が動かない。
イヤなんでしょうか、かきたいのに煮詰まる。

ところが、糸を巻くとか、感想や意見を述べる必要のない読書、バ歌を詠むとか折り紙を折るとか。そういうただ動かすだけの事はできます。
後は家でじっとしているか、散歩するか。

働いて、あとは思考停止したまま単純作業。そして寝る。
そんなこんなで今年も暮れます。

2008年11月3日月曜日

野州山辺





東武線の駅野州山辺に降りてみる。足利市駅の隣だが、駅の片方はメガストアがあるけど、こっち側は何十年も変わらない。
さびしい雰囲気だが、この一つのエリア内にものどかなところと少し危険なエリアとに分かれていた。

秋のすがれた菊の花があちこちに咲いていて、なんともいえないいい雰囲気だった。