2010年2月9日火曜日

いい文章

最近、南博さんというジャズピアニストの方の本を読んでみました。
きっかけは、en-taxi という雑誌で、アイスランドへ、遠征ツアーに行った時の文章を読んで。

アイスランドの描写が、色彩感あふれていた。実際に色彩の描写が多いわけじゃないんだけど…。なんというか色彩的。en-taxiで連載しているのは、南さんが留学から帰ってきて、日本でどんどん力をつけている頃のもの。その以前の彼の人生も気になり、留学前に銀座バーでピアノ弾いていた頃の「黒鍵と白鍵の間に」という本も読んでみた。

私はアイスランドにツアーしている頃を書いた、最近の文章の方がより好みでしたが、「黒鍵と白鍵の間に」いい文章でした。1980年代後半の雰囲気もよくでていて。
それから南さんの書き方は、「脳がスパークする」とか「脳髄が」とか、いつも脳につながっている言葉が多い。なんだか私にはしっくりきたんですね。笑えないくらい切羽詰った事件を笑ってしまうように書いているのもよい。

当たり前の話しだけど、音楽も文章も揃っていいものができる人もいるんだなと実感。
色彩感あふれる文章、私も書いてみたいと思いました。

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