2008年4月30日水曜日

久しぶりの開高さん

最近、水道橋や神保町に行くことが多かった。とうぜん古本屋の前を良く通るので、ちょこちょこ文庫本を買うように。これは通勤中やどこかでお茶する時に軽く読むような本で、楽しければなんでもよかった。

このあたりはやはり日本屈指の古書街らしく、店頭のワゴンに出ている100円の文庫本まで、結構そんなに悪くないものがでている。私は本を読むのが本当に早いので、本が安く買えるのはうれしい。

そんななかで開高健の本をみつけてしまった。「片隅の迷路」(角川文庫)というもの。これは読んだことなかった。冤罪事件について扱ったものだった。ひさびさに開高さんの文章はなつかしく、そしておもしろいいい文章だった。きっと、音読してみたら、抑揚があってリズム感があっていい文章だと思う。現代の西鶴だなあと思う。

わたし、卒論は開高健だったのです。もういっかい、「オーパ!」とか読み直さなくちゃ。

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