2008年5月16日金曜日

映画鑑賞

話題になっているので「靖国」を観に行く。
いろんな意味で興味ぶかい。劇中に出てくる、靖国刀をつくる90歳の刀匠のおじいさんがよかった
。いい意味わざとなのか、天然なのかとぼけている。

映画はいろいろ考えさせてくれた。途中のシーンで、この靖国という問題を象徴するようなシーンがあった。靖国神社の社務所に、台湾人の女性が、自分の祖父が靖国に合祀されているのを解放してほしい、抗議に行くシーン。
靖国神社の人は、女性が真剣に話しているのに逃げようとし、女性や抗議する方の通訳は怒りだす。
通訳の人は、怒っているのはわかるんだけど、ヤクザのような関西弁で、女性の抗議を訳していた。これでは真意が伝わらない。
一方社務所の人は、ヘラヘラして、逃げることばかり考えている。こういう時はどちらも冷静になれない。
熱くなりすぎずに、クールダウンしたほうがいいこともあると思う。

うちの祖母の言っていたことも思い出した。祖母の兄が戦死しているのだが、祖母は15年くらい前から靖国に行かなくなってしまった。
「お兄さんが『僕の魂は靖国にはないよ』と言ったから、もう靖国神社には行かないわ」と言ったのだ。うちの祖母がたんに足が悪いから、九段下に出かけるのが面倒くさくなって言っているのかもしれない(笑)けど。

考えさせてくれるような映像や映画もいいけれど、そればかりではなく私は純粋に娯楽として楽しめるような映画もみたい。
両方揃って感じられるような人になりたいな。

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