2010年7月20日火曜日

半月くらい前に、友人に連れられ映画を観に行った。靜に後をひきすぎた。
重い話は、消化されるまで時間がかかる

映画HOME 空から見た地球」 
を観に行った。環境映画という事なんだけど、タイトルどおり上空から世界中大地を撮影している。

写真集『HEAVEN&EARTH』 が好きな私としてもきれいだった。
でも観終わってから後をひいているのはもっと違う事。


人間という奴の欲望の深さ。己が快適に生きるために、すべてのものから搾取し尽す。
世界のほんの一部の人や一族の欲望のレールに、地球の万物が飲み込まれ尽くしている、それが感じられる映像だった。

映画『コヤニスカッツィ』に近い映画だけど、『コヤニ…』は醜さが連綿と続いていた。『HOME』は、醜さと破壊的の美しさが皮肉なまでに同居。


美しいものも目を奪われるけど。美しいものを搾りとる姿は、衝撃があって目を奪われる。


観終わってから、この『HOME』の感想とかを調べてみたけど、「映像が美しい」とか「もっと普段から、環境にいいことを」みたいな感想ばかりだった。
確かに目を背けて、消化したつもりになりたいような内容だし。

だけどそんなことより、人間というもののそこしれない業や欲望の深さを直視するほうがずっと「いい」んではなかろうか。

遠い昔から、病も争いも強奪も貧しさも、この世が有る限り、なくなることはない。数の多少はあるにせよ、これからもずっと続く。
それから目を背けたり、ショックを受けてしまうより、直視してみるほうがいいと思う。


まずは安くてうまい回転すしに行ったら、そのネタはどこで獲ってきてそこはどうなっているのか考えてみたい。
日本は貧乏になったとかいうけど、それが冗談でしかないくらい、桁の違う貧しさがあるということを考えてみたい。

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