2011年1月22日土曜日

灰のはなし

火鉢を愛用しているのだが、うちの阿部氏も仕事場で火鉢を使いだした。
一人で火鉢を利用するより、もう一人利用者が増えると、
お互いにいい利用方法を話しあえるから具合がいい。

用意するときに難儀するのが、火鉢に入れる灰。
灰は結構高い。ホームセンターの木炭と並列の灰は高いから、線香関係のコーナーにある香炉灰を利用する。

香炉灰はあまりいい灰ではないけど、両手にのるくらいで¥400。
それを何袋か買って火鉢に入れる。
灰は熱を上手に捕まえ、床まで熱が伝わることはない。
それに灰の中に、熾った炭を入れておけば、そのまま数時間炭はついていたりする。


でも実際に火鉢で炭が燃えても、灰は少量しかできない。
 灰は貴重品なのである。


特に染色などに利用する場合、米の藁灰とかクヌギの灰とか、かまどの灰
とかでないといいものができない。
ちょっとタバコの灰だの、ゴミが混ざってもだめ。

それから山菜や木の実を料理するときは、灰が必要なる。

自宅で普通にできる灰は、植物の肥料にしたりする、アルカリ性だしね。


私も含め人間は、いつか死んで朽ちて塵となり灰となっていく。
いつか灰に還っていく 。

火鉢を見ていると灰についていつも考える。



そういえばグレゴリー。コルベールの『灰と雪』(ashes and snow)なんてのがあった。


灰に敬意を表して!

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