2007年1月17日水曜日

おいしいもの 洋菓子


今回はおいしいものについて。私の仕事柄、会社には全国からけっこうおいしいものが届きます。あまりにもそういうものが多いせいか、興味が薄くなってきました。というのは、いい材料を使い、精魂こめれば、食べ物はおいしいものなのです。それなりの値段を出せば逸品といわれるものは簡単に食べられます。
だから、ここ10年くらい続く、グルメの雑誌の特集やテレビの名店料理の報道、取材の仕方には、ちょっと違和感を抱いています。せっかくおいしいものを食べたなら、それを自分で作るものにも反映させるとかして、「おいしいものは、よそから買う」という考えは変えたら、なんて思っています。

ま、ここで当たり前においしいものを特集しても、もっとくわしい方がいるので、私は違った側面から。やはり会社へのいただきものでクッキーを食べてびっくりしました。素朴なのに、使っている材料がとてもいいものなのです。しかもこのクッキーを作っているのは、障害者の方の授産施設なのです。
私は、お菓子の好みは家庭や教会のバザーやお茶会に出てくるようなものがもともと好きなのです。で、このクッキーはそういう家庭的な暖かい雰囲気がしつつも、商品自体はかなり上位クラスのプロの味なので「今どき珍しいなあ」と驚いてしまいました。商品説明をみると「あらぐさ」という埼玉の上尾の福祉作業場で作っているということ。クッキーが詰まった箱の包装は、可愛い雰囲気ですが、包装もとてもいけるのです。
何度か、食べる機会が重なって、自分でもお取り寄せすることにしました。上尾はちょっと遠いので電話でこの「あらぐさ」に訊いて見ると、クッキーは10個一袋で300円という安いお値段。いろんな味を箱詰めもしてくれるので、箱詰めをいくつかと、焼タルトも送ってもらいました。

電話のついでに、「なぜ、こんな安い値段でいい材料を使えるのですか」と訊くと

あらぐさの職員さんは「やはり、障害者の人が作るものなので、一般のお店ほど利益をとらないんです。でも、その中でいい材料を使って、製作指導する者も精魂こめて教えます」というお答えでした。

それで、届いたクッキーを親戚にプレゼントにしました。やっぱり反応はよくて、特にバターの濃い洋菓子が苦手なおばにも、「これはあっさりしていておいしいわね」という嬉しい感想でした。

上記の写真は、今回届いた手のひらサイズの焼きケーキ。味は、バナナと桃とりんごです。「あらぐさ」は、正式には、あらぐさ福祉会といって、上尾市の地頭方438-6 電話番号は048-726-5720。あまり、商業ベース運営形態ではないので、直接買いに行くか、ファックスでメニューをいただいて、送料別で送ってもらう形になります。そこは一般のお店と違うのでご理解ください。お近くの方は一度試してみる価値ありです。
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