2007年2月22日木曜日

何でなんだろう

最近、昭和の戦前や戦後の小説・随筆に眼を通すことが多い。その時にいつも思うんだけど、なんでこういういい小説が今はないんだろう、って事だ。
私は最新刊の本を買うというと、どうしてもドキュメントや評論、漫画が多いから、新作の小説や随筆はあまり眼を通す機会が少ない。
でも、本屋でそういうのが並んでいても、実際あんまり手に取りたくないんだ。おいしそうではないんである。町田康や西原理恵子は手が伸びますから別だけど。漫画だったらばいくらでも手が伸びるのに。

みんな淡白なのはいいけれど、ふわふわして何が言いたいのかよくわからなくていらいらして時間を返せといいたくなるようなもの。あるいは、色っぽいのはいいけれど、しつこくて濃厚でくどいのばっかり。

ここのところ、戦前戦後の女流作家の作品を読む機会が多かったけど、円地文子さんとか、岡本かの子さんとかその他いろんな方がいるけど、長編でも短編でも、どちらを書いてもすごい。

もちろん食い入るようにしてあっという間に読み終えられる作品は、今現在の作品でもたくさんある。でも、読後に何か、わが身がすっきりするような、何か余韻が残るような、そういうものは少ないのです。あったとしても、昔の作家の作品と比べると、あまりにも差がありすぎる。

何でなんだろう。どなたか、いい作家さんいたら教えてください。私もたまには現代の人でいい作家の作品が読みたいのです。

2 件のコメント:

asmalt さんのコメント...
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asmalt さんのコメント...

なんて、書いてしまいましたが、反省。
この真謔で、本当は、すごくいい小説を見つけた!と書けたらよかったみたい。

ちょっと本当にいい文章ばかりで、かなり眼からウロコだったんだよね。

少し私は毎日、疲れているみたいで、何でも斜めみ観てしまうことが多いです。斜めにみる事は、いいときも多いけど、それにプラスして、いろんなものに正面から見ることができるといいのにな。ま、闘病もこういう私の考えのクセを治すといい気がしてきました。

次に期待、次に期待!