2007年2月22日木曜日

7時間のぜいたく

家にたどりついたのは、午前三時だった。飲み会が一時近くに池袋であったのである。新宿まではタクシーを他の人と同乗したけど、そこからは家まで歩くことにした。

これは、タクシー代をケチるのも少しはあるけど、飲み会でいっぱい飲み食いするので、小一時間ほど歩いて、運動および、酔い覚ましをするのである。そのまままっすぐ帰宅して、玄関で酔いつぶれたことがあっただろうか。ま、そんなわけで、わが街新中野までたどりつき、そのままビデオ屋に入った。
ここで、ビデオと漫画を数冊借り、ごろごろとおうちで眠るのが私の幸せなのです。

おりしも小雨が降っていたが、まあなんとか家にたどりつくと鍵がない!午前3時、隣家の大家さんはよいっぱりな人ではあるが、さすがに家の電気は消えている。そうすると朝まで待って、大家さんに鍵を借りるしかない。どこで時間をつぶすか・・・。近くのロイヤルホストか、中野駅前の漫画喫茶。

しかし、ここのところ体がずっと痛い上、1時間も歩いて、疲労の極地。ロイホもいやだし、漫画喫茶の個室は、閉所恐怖症および、関節痛の私には辛すぎる。

ふと、近所にビジネスホテルがあるのを思い出した。(いくら私でもラブホテルに一人で泊まる度胸はないよ。)いつも傍を通るんだけど「HOTEL CRESCENT」というホテル。とりあえずそこまでとぼとぼと歩いていった。フロントに行くと、部屋が一部屋だけあるという。「ひょっとして受験シーズンだからですか?」
と聴くと、いかにもホテルマンという感じのおじさんは「そうなんですよー。それだからツインの部屋が一部屋しか開いていないんですよ。」という。はっきり言って財布にはほとんどお金が残っていなかったが、カードが入っていたので、助かった。
そんなこんなで、宿帳に住所を記入した。あまりに近所なので、家出してきたと思われると恥ずかしいので、「鍵を忘れてきちゃったんですよ。」と告白すると、笑顔で「そういう方、よくいらっしゃるんですよ。」と言われ、なんだかほっとした。

で、ルームキーを渡され、部屋に行くと、天井が高い、シンプルなシャンデリアの下がった部屋だった。はっきりいって、ビジネスホテルに全く期待していなかったので驚いた。それは、私がいつも旅行で泊まるビジネスホテルが、その街で一番安そうなホテルばかりなので、それをイメージしていたのもあるが。

しかし、家の近所で、ひとりでホテルにお泊り。最高のぜいたくである。ビデオ屋で漫画を借りておいてよかった!!漫画を爆読しながら、眠りにつく私。どうせなら、21時くらいにはチェックインしてゆっくりしたいものである。しかし無情にもチェックアウトは翌朝の10時。

朝、10時少し前に起きて、チェックアウトして大家さんのところへ直行。無事我が家に帰宅した。いつも自分が何かなくしたり忘れたりして、こういう事が起きると非常に自分を責め、後悔するのだが、今回あまりそういう気が起きなかった。ちょっと寝不足ではあったが、ホテルはきれいでいう事なかった。午前3時から午前10時まで、なんだか優雅なOLにでもなった気がした。

ただ、できれば次回はもっとゆっくりステイしてみたい。

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