2008年6月18日水曜日

うれしかったプレゼント


工芸のお稽古の講師をしています。
何十年かかけて習う、職人的なお稽古なので生徒さんとは長いつきあいになります。
私が生まれる前からお稽古していたり、もう90歳に手が届く方もいて、結構勉強になります。

私は6年くらい前から講師をするようになりました。6年おつきあいしている生徒さんとは、いろいろな事を経ているので、とても仲が良くなります。
その中でも特に私が
「年とったらこんな素敵な人になりたいな」
という方がいます。私は具合が悪い日も多く、授業は休めないので、もう気分が真っ暗になりながら出社しても、この方の顔を見ると、なんだかとりあえず平静になれるのです。

あるときお稽古で、この方が毛糸で編むんだスポンジ(洗剤をつけずに洗えるのです)をみんなに見せておられ、すごく素敵なデザインなので、
「いいですねー、私も作ろうかな」
とほめました。
次の週に、そっと私に
「忙しくてつくるヒマないでしょ」
と数個つくって渡してくださいました。そういう時もそっと目立たないように下さって(そういう方が多くて、とても好感が持てます。)、素敵なのです。

最近は調子が少し低空飛行ぎみで、特に嬉しかったので一つは手提げにつけてあります。私のお守り代わりです。
残りのスポンジも、あまりに可愛いので使いたくなかったのだけど、しまっておくのもイヤなのです。汚れものを洗わずに、野菜を洗うときに使ってます。

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