2008年8月23日土曜日

玉三郎さん

久しぶりにレンタルで映画を借りてきました。
坂東玉三郎の「天守物語」。たしか1995年くらいの作品です。

私は子供の頃、玉三郎の大ファンでした。今でも結構好きな役者さんです。
子供の頃は、ただ「きれいだなあ」という感じでした。当時女形といえば、あまりきれいな人が少なかったような気がします。わりと年配の人が多く、舞台ではきれいなのですが、写真にうつるとどうも。あと声も玉三郎さんの声はいい。
だから玉三郎さんは大好きでした。

また玉三郎さんは、最近の女形の中でもなんか別格。中性的とか、美形とかいうのと少し違うものがあります。美形なんて安っぽい言葉で表現するのが失礼な気がします。
役者であるだけでなく、衣装とか大道具とか、芝居や映画の全体もきちんと把握できる人。

子供の頃は、赤姫さんとかお姫さまを演じているのが好きでしたが、世話物の女房や年増が似合う気がします。一つには大柄で上背があるためでしょうか。

肝心の「天守物語」ですが、玉三郎が光っているだけでなく、視覚的にも美しく、何よりセリフまわしがよかった。世の中には粋をうたって、暑苦しく無粋なものが多い。こういうのが本当に粋だと思う。


劇中でかっこいいことを
「・・・涼しいねぇ・・・。」
というのがかっこよかった。
今さらですが、見直しました。・・・涼しいねぇ・・・。

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