2008年11月26日水曜日

「不許可写真」草森伸一

草森伸一さんの本をときどきなんとなく手にとってみる。この人はほんとに変わっているが、自分の日常を描写しているのがとても面白い人だ。

「不許可写真」(文春文庫)をいま、読書中。戦中の兵士の行軍すがたや、従軍慰安婦、捕虜の処刑シーンなど、カメラマンが撮るも、検閲で「不許可」となり掲載できなかった写真とその解説。

ひとは、写真についたキャプションで、写真にイメージ付けしたりする。またやらせ写真で、うそを信じ込む。または、虚偽であるが虚偽のほうが、真実を伝えられる場合が多い。

こんなことを草森さん独特のタッチで書いている。
今年の前半に、自宅で本に埋もれてひとり亡くなった草森さん。すてきな変人さんに敬意を表して。

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