2010年3月28日日曜日

偲び草

今朝、海外にいる友達から電話がありました。
東京滞在時の電話からの発信なので、「先月も帰国したのに、なんで東京発信の電話?」と電話をとったら、今東京にいるとの電話。

彼女のおばあさんが突然亡くなり、今東京にいるとの電話。おばあさんはたしか96歳くらい。
先月愛用のローライで撮影の個展があったばかりです。

本当に素敵なおばあさんでした。高校生の時、初めてお会いして、何度会ってもまったく年を取らない。最後にお会いした3年前に、民藝づくしのお宅でおいしい手料理をふるまってもらって素敵な時間を過ごした。最後にコーヒーを淹れ、バーボンを垂らして下さったのが「粋だなあ」とさらに感激。

おしゃれで料理が上手く、いい写真を撮る、素敵な感性の人でした。

いなくなるはずの、ずっといるはずの人がいなくなるのは、本当に寂しい事です。
「先月は、とても元気だったのに」と泣く彼女。

私は、あの素敵なおばあさんと会って、年をとることがちっとも怖くなくなったので、せめてこの様に偲びたいと思いました。

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