2010年6月27日日曜日

色のこと

私はすごく色が好きです。


ただしお気に入りの一色、はない。
嫌いな色は、煮締めた様なくすんだ色、染料をそのまま使用した色。要は、ひねりのない色は気持悪い。例えば、深みのある色を狙って、くすませたり混ぜすぎたような色は汚い。それから鮮やかな色を取り違えて、ただ染料を使用するのも、すごく下品で汚い。

私が好きなのは、色のとりあわせでしょうか。
これもいろいろとうるさく…。
きれいで明るい色あわせが好みなのです。明るくていい色合わせを眼にすると、恍惚とした気分になります。どっかへトリップしてしまう。

でも巷に氾濫する明るい色合わせは、補色ばかりで、かつメリハリのない、気が狂いそうなものが多いですね。なんとなくあれは、いつもコンピュータ上でだけ色を見ているからああなるのかな、とも思います。



もともと日本人は色の感性が長けているはずなんだけど、既に失われてしまったようです。
私だって狂気を感じさせるような色合わせが好きなのです。でも 、同じ狂気でも巷にあふれているのはカッコワルイ狂気の気がします。

頭だけでなく身体も使って、感受性を高めてほしい。色は感受性があれば、上手につきあえます

色の本でおすすめの本
『日本の色辞典』吉岡幸雄 (紫紅者)

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